エネルギーの変換と意識の循環

　何か一つの大きな物事を成した後というのは、あまり自身の中にあるものを発信しようという気にならないであろうか。
　それは、自身の内在的な意識において、発信する姿勢が整っておらず、同時に、自身の行った物事に対しての内省であり、それらを含む展望に対して再考する姿勢になっているのであろう。
　燃え尽き症候群というのも、燃え尽きているというよりも、外に出すタイミングではないときに、出さなければならない状況に置かれてしまっているだけなのではなかろうか。同時に、自身が成した物事による、自身への多量のインプットの処理に対しても、自身の意識は、割かれている。それらが行われない為に、自身の方向性を失うこともあるのであろう。
　もちろん、何か大きな物事を成せば、それに必要な大きさのエネルギーも自身から、消費される。それは、一つの事実ではあるが、一つの側面でしかないとも言える。そのエネルギーは、消費されているとも言えるが、同じ大きさの他のエネルギーに変換されているとも言えるのではなかろうか。同時に、その過程において、意識の循環も行われているのであろう。
　そして、その循環されてきた意識を有意識の領域まで言語化させる為には、まだ別のエネルギーと時間を要するのであろう。