孤独という過程の一つ
物理的であり、精神的であり、思考的であり、物事の存在において、他との接触が必須なのであれば、完全な孤独という状態は、それ自体が存在の消滅を指すのであろう。孤独という感覚を我々が抱くのは、有無ではなく大小の比較によって生み出されているのであろう。
孤独という状態を、人という枠において考えるのであれば、一般的には負の側面として扱われているであろうか。それは、人々が生きる上で、広義な資源の調達に必要だからなのであろう。その量という側面においては、個々の差異への意識は希薄であり、同一の質であり、量が必要ということが無意識の前提となっているであろうか。
孤独という状態は、他の存在の必要性を減少させられているわけであり、それによって 生み出される資源を別の側面に活用させることが出来る。物理的な他者の存在を不要とすれば、それは、非物理的な他者の存在の不要への実質的な始まりとなるのであろう。
より小さな枠の中で、需要と供給が賄われているという状態も、進化における一つの答えでしかないのであろう。