週刊Coelacanth

小川作文講座 http://ogawasakubun.blog.jp/

                        <お知らせ>
                        現在月一回の更新になっております。
                        毎月、中旬頃を予定しています。
                        過去の記事も見ていただければ幸いです。

彼もその中で生かされている

 寝たきりの権力者。子供でも、その管を抜けば、数分で命を落とせるのであろう。それでも、彼の力は、揺るがない。
 人における他の存在に依存しなければならない側面。それが彼を支えているのかもしれない。その側面は、彼にも、備わっている。そういう意味では、持ちつ持たれつ。
 違法という背景による悪という分類ではなく、善と悪の境界線の中にいるのであろう。彼らの正義に対しての世間の判別における善と悪。
 その境界線を分ける要素は、犠牲の有無であり、その量であろうか。そして、その犠牲という側面も、見える範囲の話でしかないとも言える。見えない範囲であり、二次的な範囲を含めれば、さらに善悪の境界線は、見え難くなるのであろう。

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