週刊Coelacanth

小川作文講座 http://ogawasakubun.blog.jp/

                        <お知らせ>
                        現在月一回の更新になっております。
                        毎月、中旬頃を予定しています。
                        過去の記事も見ていただければ幸いです。

記録という指標への自己評価

 一番の記録を持っているという状態は、確かに一つの凄さではある。ただ、周囲と当人における、その状態に対する価値観は、異なるのであろう。
 記録を追っていても、記録は付いてこないのであろう。それは、例えば、スポーツに関しては、記録という側面が、副次的なものだからなのであろうか。優先順位の違いとも言える。勝つことが当たり前になれば、記録を追い始めるのかもしれない。
 記録というのは、評価の指標の一つでしかない。多くの場合には、自分よりも高い記録は、作られているであろうし、それを、もう既に越えられない場合もあるであろうし、同時に、一番の記録を作ることは難しい。
 そういう意味では、確かに、自分の中で、目標を立て、実行し、達成し、そして、評価できるというのは、非常に重要なことなのであろう。自分という組織における評価機関の充実さ。例えそれが、アルバイトの日数が、月に一回から二回に増えただけであったとしても。そして、それが、過程ではなく、ゴールだとしても。
 それは、重要なベースの一つではあるが、同時に、結果として扱う場合には、もちろん、自己評価という側面のそれ以上でも、それ以下でもないということの認識は、持っておくべきなのであろう。

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